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38話 借金をしてまでBランク武器を求める中級冒険者の熱意

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-23 06:00:07

 ――需要は、間違いなくある。説明不足が原因なだけだ。

 そこで俺は、効能を丁寧に伝えることにした。 使用期限は半年。 そして何より、『毒・麻痺・睡眠・催眠・幻覚・精神攻撃などに有効』だと説明すると、客たちの反応が一変した。

「えっ、そんなに? それ、持ってた方が絶対に安心だよね……!」

 治癒薬を買って帰ろうとしていた客ですら、再び列に並び直すほどだった。 商品棚の前には、たちまち人だかりができる。

 森の中には、低級ながらも植物系の魔物が多く潜んでいた。彼らは物理的な攻撃には弱いものの、【毒・麻痺・睡眠・催眠・幻覚・精神】といった状態異常系の攻撃を得意としていた。

 魔物そのものはさほど強くなく、討伐自体は難しくない。しかし、厄介なのはその後だった。毒は戦闘後も持続し、じわじわと体力を削っていく。麻痺や睡眠は戦闘中に受けると回避や反撃ができず、致命的な一撃を受ける危険が高まる。

 さらに厄介なのが、催眠・幻覚・精神干渉といった精神系の攻撃だ。これらを受けると仲間同士で争い始めてしまい、戦闘が混乱を極める。効果が切れるまで仲間を置き去りにするか、睡眠魔法や専用のアイテムで一時的に無力化し、正気に戻るのを待つしかなかった。

 森での戦闘は、魔物を倒すこと以上に、その後の対処が生死を分けるのだった。それをいとも簡単に解決ができるとわかると、その驚きと喜びの表情―― それが、俺の読みが正しかったことを物語っていた。

 武器はCランクの武器がメインに売れていたが、中級冒険者も多数いたため、彼らは奮発し、借金をしてまでBランクの武器を購入してくれた。彼らの目には、新しい武器への期待と、これからの冒険への熱意が宿っている。

 中には、俺が甲冑を斬り刻んだという噂を疑っていて、「実際に見てみたい」「自分の武器で甲冑を斬らせてほしい」という者まで出てきた。彼らの視線は、挑戦的でありながらも、どこか期待に満ちている。

「自分の武器で斬るのは問題ないですが……武器が破損しても修理や交換はしませんけど?」

 俺は念を押した。

「ああ、問題無い。買い替えるつもりだしな」

 男は力強く頷いた。その声には、確固たる決意が込められている。

 店の前に甲冑を用意して、本人に斬ってもらったが、甲冑が少し凹むだけで斬れたりはしなかった。鈍い音が響き、甲冑にわずかな傷がつく程度だ。

「クソっ! 斬れると思ったんだがなー……それでBランクの剣でも斬らせて頂けるのか?」

 男は悔しそうに顔を歪ませ、俺の剣を求めるように視線を向けた。

「ええ、どうぞ。これです」

 俺はBランクの剣を差し出した。男は慎重にそれを受け取ると、その重量感とバランスに驚いたように目を見開いた。

「おおぉ。重さも、重すぎず軽すぎない……バランスも丁度、良いな。グリップも最高だし……」

 剣を受け取り、構えて甲冑に斬り込むと、先ほどとはまるで違う、スパッ! と甲冑を切り裂くような鋭い音が響いた。

「うおぉ! 凄い! 何だこれは……欲しいぞ! 金は用意をしてきたぞ! ……これで剣が斬れずに困る事は無くなるぞ!」

 さすが冒険者……声がデカくて、なんて良い宣伝をしてくれるんだ!彼の興奮した声は、店内に響き渡り、周りの客の注目を一層集めた。

「いや~良い宣伝をしてもらったので、状態異常の治癒薬をオマケしておきますね」

 俺は笑顔で答えた。

「は……? ん? 宣伝は、していないぞ? 思った事を口に出していただけだぞ……?」

 男はきょとんとした表情で、俺の言葉の意味を測りかねているようだ。

「それが良い宣伝になってますよ」

 俺は笑みを深めた。

「そうだったのか……そういう事なら他のヤツに自慢をして、勧めておいてやるぞ。わっははは。羨ましがる事は間違いないな!わっはは~」

 男は豪快に笑いながら、周囲の冒険者たちに自慢げに語り始めた。彼の声は、店の活気をさらに高める。

「助かりますよ~」

 俺は心の中で、彼の言葉に感謝した。

♢武器の宣伝とミリアの嫉妬

「女性の冒険者の方で、双剣かナイフ使いの方は、いらっしゃいますか?前の方に来て見て下さ~いっ!」

 俺の声が店内に響き渡ると、ざわめきが起こり、多くの女性たちが前に出てきた。彼女たちの目は、新しい武器への期待で輝いていた。

 おおぉ。結構いるのね……しかも皆、可愛い子がいっぱいじゃん。それに、ちらほらとドレスを着た、明らかに冒険者ではなさそうな、お嬢様然とした子が数人いて、護衛まで連れていた。彼女たちの肌は透き通るように白く、身につけたドレスは上質な生地で仕立てられている。その柔らかな雰囲気が、店の活気とは対照的に際立っていた。

 その護衛は半分は女性だったので、女性の護衛用の武器を買ってあげるのかな?それか、自分の護身用のナイフを見に来たのかな?俺はそんなことを考えながら、思わず口元が緩んでしまう。少し口角が上がってしまっている自覚はあった。

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